ムーゲツバ

2004年7月14日 日常
高校1年から2年生の時に人生で初めて追い詰められるという感覚を感じました。

高校1年の時のクラスメイトでMという奴がいました。

Mは柔道部で気が強く、強引で、自信に満ち溢れてるアグレッシブなキャラクターで、人の事をあまり考えないので周りからは微妙に嫌われていました。

そんなMと俺は学校で話す程度の友達だったんだけど、ある時Mとカラオケについての話をして盛り上がったので一緒に行く事になり、そこから俺とMの交流が始まりました。

正直、俺はMの事をあまり好きではなかったんだけど、相手の勢いに押されて結構な頻度で遊ぶようになりました。

いつのまにか、俺とMの間にはMの行動力の影響で、変な上下関係が出来上がってました。一応、友達って関係なんだけど、Mが言う事に俺は従わなくてはいけないみたいな。俺もMも口には出さなかったけど、二人ともそれは感じていたはずです。

交流を始めてから半年くらいが経ち、段々と家電にくるMの連絡が苦痛に感じるようになってきました。そこで「嫌だ!」と言えないのがチンネンの弱さです。

苦痛に感じたまま、Mが「バンドやろうぜ」と言ってきて、当時マジック一筋だった俺はそんなものには興味0で、買う気は無かったんだけど、Mの強制力でベースを買わされました。練習量は0。

すでに作られてしまった上下関係を変えるのは非常に難しい事で、Mの言う事に反抗しない俺の態度を受けて、Mの行動は段々とエスカレートしていきます。

今冷静に考えてみると、俺が「嫌だ」と言えば済む程度の事だった気がするんだけど、嫌だと思って嫌だと言えないストレスで俺の精神は侵されていきました。

かなり追い詰められていたので、黒い計画も脳内では進行していました。理科の授業中に「カリウムは水で引火する」というのを見て「完全犯罪できるのでは?」と思ったり。実際は難しい話なんだけど。もう一人俺と同じ立場の人がいて、そいつと3人で海に行ってMをどうにかして溺れさせる計画をリアルで話合ってたり。

そんな俺が爆発する日がきました。

Mが柔道部で俺が剣道部なので、同じ格闘技場で練習してるんだけど、練習後に俺とMの二人っきりになり、俺が発したひょんな一言にMが激怒し、俺に殴りかかってきました。

俺は高校に入る少し前くらいから空手道場(極真)に通っていたので、殴り合いには自信が有りました。

Mに殴られた瞬間に俺の理性が飛び、Mと喧嘩をして勝利しました。

家に帰ってこの喧嘩でMとの関係は終わったんだ。やったぁ。と思っていたらMから電話がきて「ゴメン」と謝られました。

謝られた後も以前のようなM>俺の関係はまったく変化せずにこの交流がしばらく続きました。

Mに拘束されるストレスで俺は体も心も蝕まれ、ついには病気にかかってしまい、貧血で倒れ、救急車で病院に運ばれ、ICUに入り、医者には「後一日遅れてたら死んでた」とまで言われるくらいの重症でした。

2ヶ月くらい入院した後は流石にMにはっきりと「おまえとはもう遊ばない」と言いました。後腐れは無し。

この時に自分の意見をはっきりと言えないという事の恐ろしさを学び、日々改善しながら今に至ります。

この入院時に俺は大量に輸血されたんだけど、この輸血後は体力も脳も目覚ましい進歩を遂げていました。

俺はスポーツ万能な人では無いんだけど、今まで中堅だった剣道では地区大会でベスト8に入り全道大会に出るようになり、空手の地区大会でもベスト4に入り続け、マジックでは日本選手権に出場できました。

俺はこの時輸血されたのが神の血で、それを注入され俺は優秀な人間になれたのだと信じています。内気で面倒臭がりな性格は改善されていないけど、神の血が体に流れるチンネンはとってもすごい人間だと思っています。

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