キャンサーパーティー

徹夜で学校に行って、学校が終わった後、冬休みに蟹屋でアルバイトをしようと思っていたので、その面接が有りました。

堕落性のチンネンがバイトする事になったのには理由があります。

はんだが「バイトきついわ。あの過酷さはチンネンでも鬱になるよ」と言ってきたので「俺は神だから、絶対鬱にはなりません」といったやりとりの末に俺も参加する事になっちゃいました。

はんだに「面接だからスーツ着てきて」と言われていたので、約9年振りにスーツを着ました。ネクタイの結び方を忘れたのでネットで調べて、なんとかネクタイを結ぶ事ができました。

蟹屋に到着してみると、明らかにスーツは場違いな感じでした。絶対受かるような雰囲気の面接の後、花咲きガニ、タラバガニ、毛がにをお腹いっぱいになるまで食べさせてもらい、手土産に花咲きガニ（5000円）を一匹もらいました。

帰りに俺がはんだに「本当にスーツ着てこなきゃだめだったの？」と聞くと「嘘だよ。面白いかなと思って」と言われました。まぁ、バイト紹介して貰った身分なんで、これくらいのハメはしょうがないです。

手土産に貰った花咲きガニは「今日中に食べて」と言われていて、一人では絶対食べきれないので、誰かとカニパーティーをしようと思いました。

札幌駅でタバコを吸いながら一人で【誰とどんなパーティーをしたら楽しいか】というテーマでミーティングを行い、色々な人に連絡しては拒否られるを繰り返し、結局マジックキチガイ集団スターズとカニ鍋をする事になりました。

場所は船生邸で、メンバーは船生、サカイトグ、小野坊、千葉神、俺。

鍋作りはすべて船生に任せ、エクテン賭けデュエルをしたり、軽く飲んだりして待機してました。

鍋が完成してみると、見た目は店で出されたら絶対怒る感じで、終わったなと思いながら、試食してみると味は上出来でした。

カニ鍋を食いながら、酒も飲んで、マジックの話をしながら、テンションは段々上がっていきました。

シラフでもサカイトグ、小野坊は「ポーっ！！」って叫びながら外を歩くようなキチガイなので、飲んでキチガイが加速した彼らは本当に酷いものでした。うるさすぎて、近隣住民から絶対苦情がくると思いました。

鍋も一通り終了し、メインディッシュのコーナーに突入しました。

前菜　パイの実
鍋に入れてふやけたパイの実は地獄でした。味噌ベースのスープだったので、ふやふやのパイと甘みと塩っけがコラボレーションして最悪の味でした。

メインディッシュ　納豆
これは意外にも美味しくて、みんなが大絶賛したので、今度納豆鍋パーティーを開催する事になりました。

デザート　猫缶
悪魔。千葉神が吐きました。

みんな酔ってきてたんだけど、酒が切れてしまったのでみんなで買い出しに行きました。

その辺に有った鉢を投げあう【鉢ドッヂボール】や、自転車を投げてその飛距離を競う【自転車投げ】が行われました。どっちも優勝は俺。

ビンタ対決したり、靴を投げあったり、自動販売機を破壊したり、自転車を破壊したりで、その買い出しは酷いものでした。

そこの住民の船生は普通に困ってました。

帰ってきた後は2回目の鍋をしたり、まったり飲んだりしてたら、眠くなってきたので、俺が寝てカニ鍋パーティーは終了しました。

こんだけ酷い事をしたのに、次の日船生に「また来て下さい」と言われました。なにしても良いならまた行きます。

この日俺が小野坊に殴られた回数・・・・32回